[直前特集RTJ2024 vol.8]初出展のワケ/ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ、DOBOT JAPAN
複数のパッケージを用意
DOBOT JAPAN(ドゥーボットジャパン、東京都港区、ロウ・ジュリン代表、D-32)は日本法人を2023年に立ち上げた中国の協働ロボットメーカー。今回初めてRTJに出展し、主力の「CRシリーズ」をはじめ、ハンドリングやソフトウエアをパッケージとして展示する。「日本では協働ロボットは実験的に使用されることが多く、実際の現場での採用はまだまだ多くないのが現状」と、営業本部の田村昂也さんは指摘する。高品質なロボットを安価で提供できるのが同社の魅力の一つだ。今回は3社と共同出展し、中部地区の中小企業に向けて導入事例を強くアピールする。
ロボットシステム事業を手がけるアスカ(愛知県刈谷市、片山義規社長)との共同出展ゾーンではDOBOT製の自律移動型搬送ロボット(AMR)とパレタイジングロボットを組み合わせた通い箱の積み降ろしを展示する。凸凹のある通い箱をいかに把持するのかが見どころだ。ロボットの販売や関連製品の開発などを手掛けるTechShare(テックシェア、東京都江東区、重光貴明社長)との共同出展ゾーンでは小型ロボットアーム「MG400」を使ったピック・アンド・プレース事例などを中心に多様な自動化デモを展示する。エレクトロニクス商社のリョーサンとはCRシリーズと人工知能(AI)ビジョンを組み合わせた透明なワークのピッキングを披露する。
名古屋にテクニカルセンター開所
RTJ2024の開催に合わせた今年6月、名古屋市東区に中部テクニカルセンターを開所した。同センターではデモや評価試験の他、学生向けのロボットスクールも開講予定だ。ここを拠点に中部地区へのサービス提供を活発化させるという。エンジニアが常駐し、相談しながら試験することができる。「当社製品は価格面でのメリットが大きい。業界を自動車に限定せず、あらゆる中小企業の製造現場などで採用してほしい」と田村さんは語る。 「まずはRTJのブースでDOBOT製ロボットに実際に触ってみてほしい。そしてDOBOTを知ってほしい」と田村さんは意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 斉藤安紀)