3年ぶり開催! 自動化ソリューションに熱視線/MEX金沢2022
商社の提案も
工作機械メーカーだけではなく、地元に本社を構える機械工具商社や電子機器商社の自動化提案も数多く見られた。 機械工具商社の疋田産業(石川県白山市、疋田弘一社長)は、三菱電機の垂直多関節ロボットや日本電産シンポ(京都府長岡京市、西本達也社長)の無人搬送車(AGV)「S-CART(カート)」などを組み合わせ、リンゴの搬送と検査を自動化するデモを披露した。システム構築は三菱電機システムサービス(東京都世田谷区、山本雅之社長)が担った。 システムの上部にネットワークカメラを取り付け、リンゴが入ったトレーを載せたAGVの停止位置を確認する。その後、ロボットがリンゴをピッキングしながら検査し、別のAGVのトレーに搬送する一連の工程を実演した。リンゴの搬送には関西大学と共同開発した、タコの吸盤を模した真空グリッパーを利用した。
電子機器商社の北菱電興(金沢市、小倉一郎社長)は、中国のAUBO robotics(オーボロボティクス)製の協働ロボットを使ったパレタイジング(段ボール箱を荷役台に積み上げる作業)のパッケージシステムを出展した。ノルウェーに本社を置くNordbo(ノーボ)の専用ソフトを活用しており、段ボール箱の寸法や重量、積み上げの方法を入力するだけで簡単にプログラムを作成できるという。 オーボロボティクスの代理店である機械商社の三機(名古屋市熱田区、木島正人社長)がシステムの企画開発を担当した。三機の吉田勝彦FA営業部長は「オーボロボティクスの強みは価格競争力。安価なコストで簡単にパレタイジングができる点をアピールしたい」と強調する。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)