[ロボットが活躍する現場vol.14]協働使って夜間を無人で/酒井鋼管
加工機の稼働率を上げるため
酒井鋼管がロボットを導入する目的は、作業の自動化よりも、加工機の稼働率向上だ。同社は夜勤などの体制は取っておらず、最近では残業の低減も目指してきた。しかし、夜にも機械は動かしたい。そこで人に代わり作業するロボットが必要になった。 そのため、昼間と夜間で人とロボットがスムーズに入れ替われるよう、安全柵が必要なく移動させやすい協働ロボットを選んだという。
決め手は価格帯とサポートの受けやすさ
今回初めてロボットを導入する同社にとって、価格帯は重要なポイントだった。全てが手探り状態。どれほどの効果を得られるかも含め、実験的な側面が強かった。 「やってみなければ分からない。ただ国内メーカーの協働ロボットは高価で、失敗できない」と原社長は話す。 そうした状況で見つけたのがオーボだった。また販売代理店の三機は、酒井鋼管の本社の近くにある。価格も抑えられる上、導入前の仕様の打ち合わせや、導入後のサポートの受けやすさは、オーボを選んだ決め手となった。 「購入だけならどんな形でもできる。ただ、自分たちだけで導入するには限界がある。そこをフォローしてもらえるのは、三機にお願いした最大の利点」と強調する。オーボi10の運用がうまくいけば、工場内のさらなる自動化にも取り組む考えだ。
(ロボットダイジェスト編集部 渡部隆寛)