[特別リポートJIMTOF2022 vol.4] 進化するアプリケーション
11月8日~13日の6日間、都内の東京ビッグサイトで工作機械展「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF=ジムトフ2022)」が開かれた。同展はビッグサイト全館を使用する国内最大の工作機械展で、会期中に重複なしで11万4158人、重複ありで14万1948人が来場した。特別リポートJIMTOF2022のvol.1~3で紹介した他にも、会場ではさまざまなロボットシステムが展示された。
バリ取りのスピードを200%超に/オーエスジー、豊電子工業、ナカニシ
このシステムの特徴はその速さだ。「バリ取りカッターはオーエスジーに特別に開発してもらったもの。想像以上の切れ味で、当初目指していた速さを上回る従来比200%以上の加工速度を実現できた」と豊電子工業SI技術部加工技術開発室兼エアロスペースPJの松尾大介主担当員は話す。このカッターの性能を生かせるよう、ナカニシのスピンドルも最高回転数が従来比2倍の4万回転の新製品を採用した。 「秒速500mmを超える速度で、ロボットによるバリ取りに詳しい人ほど『こんなに速いの!』と驚く」とオーエスジーのデザインセンター開発グループAerospace(エアロスペース)チームの鈴木真係長は言う。 同システムは豊電子工業から販売予定。