食品、医薬品製造を省人化! 多彩なロボットシステム提案【その3】
11月25日~27日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで食品製造の自動化・省人化展「フードテックジャパン」や医薬品・化粧品の開発製造展「インターフェックスウィーク」が開かれた。食品や医薬品向けの専用機やロボットシステムなどが展示され、全展合計で1万9953人が来場した。「その3」では、インターフェックスウィークの会場で見つけたロボットシステムを紹介する。
協働ロボのラベル貼付システムを初披露
インターフェックスウィークにもロボットシステムの展示はあった。 サンテック(兵庫県尼崎市、松元竜児社長)は、薬品などの小瓶にラベルを貼り付けるロボットシステムを展示した。同社はテープやシールの貼付設備を開発、製造するメーカーであるとともに、ロボットシステムを構築するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)でもある。 展示したのは、①小瓶を吸着してラベル貼付装置まで搬送、②ラベル貼付後の小瓶を箱詰め③小瓶の入った箱をストック機器に排出する、この一連の作業をロボット1台が担うシステムだ。 「人と同様に1台のロボットに複数の作業をさせるには、アーム先端のロボットハンドのノウハウが重要」と松元竜児社長は言う。 使用したロボットは、安全柵なしで稼動させられる協働ロボットだ。協働ロボットを組み込んで提案するのは今回が初めて。 「省スペースで、動作の設定も簡単。協働ロボットのニーズは今後増えるのではないか。安全面については、ハードウエアとしての協働ロボットだけでは不十分。安全関連の資格保有者の育成なども進めている」と松元社長は話す。