2025.12.19
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全国フォーラムで「企業会員制度」の開始を発表/全国ロボット・地域連携ネットワーク

 全国ロボット・地域連携ネットワーク(略称RING<リング>プロジェクト、主査・松元明弘東洋大学教授)は11月11日、都内の東京ビッグサイトで「RINGプロジェクト全国フォーラム2025」を開催した。同ネットワークは経済産業省が旗振り役となり、ロボットの導入支援に力を入れる自治体や団体などに声をかけて今年6月に発足したもの。ロボットの導入支援を全国に広げ、ロボットを活用することで持続可能な地域社会の実現を目指している。

RINGプロジェクトでの取り組みなどを紹介する石曽根智昭ロボット政策室長

 同ネットワークはこれまで全国29の自治体や団体を会員としてきたが、全国フォーラムでは新たに「企業会員」制度を開始すると発表した。「生産性向上につながるソリューションを持つシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)や各種メーカー、販売会社などに加え、自社の取引先・サプライチェーンの生産性向上に取り組みたい企業にもぜひ入会してほしい」と経済産業省製造産業局産業機械課の石曽根智昭ロボット政策室長は言う。
 会員企業には製品・サービスをPRするための場や、研修による学習機会などが提供される。年会費は15万円~30万円の間で検討しているという。1月15日と1月21日にオンラインで企業会員に関する説明会を開催予定だ(申し込みは同ネットワークのウェブページから)。

 また新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「NEDO懸賞金活用型プログラム」で中小企業でも活用可能なロボットソリューションの開発を促進する懸賞金型コンテストも実施すると発表した。まずは外観検査のパッケージシステムなどの開発コンテストを実施する。「コンテストの詳細は現在詰めている。募集を開始した際はぜひご応募いただければ」と石曽根室長は語る。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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