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2022.06.15

連載

[ショールーム探訪vol.7]古い倉庫とハイテクに「ギャップ萌え」/HAI ROBOTICS JAPAN「HRJテクニカル・センター」(1/3)

ロボットダイジェストの記者が、読者に代わりショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。第7回は、HAI ROBOTICS JAPAN(ハイ・ロボティクス・ジャパン=HRJ、埼玉県三芳町、リュウ・コウ社長)の「HRJテクニカル・センター」を訪れた。外観は古風な物流倉庫の一角なのに、内部では最先端のハイテクで高レベルのソリューションを提示する――、いわゆる「ギャップ萌え」を誘うショールームだ。

日本市場に最適

 中国に本社を置くHAI ROBOTICS(ハイロボティクス)の日本法人、HAI ROBOTICS JAPAN(HRJ、埼玉県三芳町、リュウ・コウ社長)は今年3月、「HRJテクニカル・センター」を本社に併設した。自動ケース・ハンドリング・ロボット(ACR)「HAIPICK(ハイピック)」シリーズや、多機能ワークステーション「HAIPORT(ハイポート)」が設置され、入出庫作業などのデモンストレーションができる。見学は予約制で、同社のセールス部門経由の他、メールでも予約を申し込める。

 HRJテクニカル・センターは古い倉庫内にある。これには理由があるという。第一印象を良い意味で裏切る、いわゆる「ギャップ萌え」だ。リュウ・コウ社長は快活に笑いながら「新たな倉庫への納入だけでなく、古い倉庫にも入れやすいことを体感してほしい。『床がきれいじゃなくても大丈夫』『高さもカスタムできる』を感じてもらえるはず」と語る。
 冗談か本気かよく分からなかったが、「なるほどー!」と瞬時に深くうなずいた記者をとがめる空気はみじんもなかったのだから、本気なのだろう。
 「倉庫や物流現場が物理的に狭く、人件費も高い日本市場に、ACRは最適」との思いも強く、日本市場への有力な提案との自信をみなぎらせる。

 広さは約400㎡。今後は顧客とより幅広い実証実験ができるよう拡張も視野に入れる。アフターパーツも在庫しており、導入から運用、実証実験、アフターサービスまでをワンストップで提案し、サポートできる強みがある。

  • ハイピックとハイポートを設置。デモができる

  • ショールームでは実稼働をじっくり見られる

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