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2020.02.07

イベント

「ものづくりの集積地」のイベントに150人以上集まる/FA・ロボットシステムインテグレータ協会

ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の業界団体であるFA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は1月30日、名古屋市中区で「SIer’s Day(エスアイアーズデー)in なごや だがね」を開催した。153人が参加し、会場は盛り上がった。

SIer’s Dayと新商品説明会を同時開催

153人が参加した

 SIer協会は、SIer同士やSIerとロボット導入を検討する企業などが交流を図るイベント「SIer’s Day」や、ロボットシステムに関わるさまざまな新商品を紹介する「新商品説明会」を各地で開催している。

 1月30日には、製造業の集積地である名古屋でもSIer’s Dayと新商品説明会を合わせた「SIer’s Day in なごや だがね with 新商品説明会」を開催した。東京海上日動火災保険との共催で、153人が参加。会場となった名古屋市中区のホールは大いに盛り上がった。

会員企業は240社に迫る

「多くの企業がSIerに興味を持っていると感じる」と話すSIer協会の久保田和雄会長

 同イベントでは、まずSIer協会の久保田和雄会長が登壇し「設立当初は144社だった会員企業が、今では235社を超えた。2018年11月に名古屋でSIer’s Dayを開催した時には『年内に200社を突破するだろう』と話したが、もう240社に迫っており、多くの企業がSIerに興味を持っていると感じる」とあいさつした。
 その後、SIer協会の最近の取り組みを発表。ロボットシステムの産業規模を明らかにするための統計調査を実施していることや、入社1~3年目の若手エンジニアを対象とした検定制度「ロボットシステムインテグレーション検定3級」の準備を進めていることなどを紹介した。
 久保田会長は「今年4月から会員企業限定で50人ほどを募集し、まずは試験的に検定を実施する」と明かした。

来賓代表であいさつする中部経済産業局の吉岡和彦次世代産業課長

 続いて、来賓を代表して中部経済産業局次世代産業課の吉岡和彦課長が、経済産業省が19年に取りまとめた「ロボットによる社会変革推進計画」を説明した。
 ①ロボットの導入や普及を加速させるエコシステム(生態系)の構築②人材育成③産官学連携による研究開発体制の構築④オープンイノベーション――の4つの方向性について詳しく紹介した。

自社のロボット導入事例を発表

別会場では新商品説明会に参加した15社がブース構え、自社商品をアピールした

 その後は、研磨材メーカーのスリーエムジャパン(東京都品川区、昆政彦社長)と電源装置メーカーのコーセルの2社が、自社のロボット導入事例を発表し、参加者の関心を引き付けた。

 この他、共催の東京海上日動火災保険がSIer向けの各種保険制度を、経済産業省ロボット政策室がロボット業界の動向や政策をそれぞれ紹介した。

 同時開催した新商品説明会では、会員企業15社が自社の新商品や最新技術を発表した。別会場ではそれらの企業がブースを構え、自社の商品や技術を参加者にアピールした。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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