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2019.01.21

イベント

「今年は1兆500億円」、賀詞交歓会で受注見込み発表/日本ロボット工業会他

1月11日に都内で、ロボット関連3団体の新春賀詞交歓会が開かれた。冒頭のあいさつで、日本ロボット工業会の橋本康彦会長(川崎重工業取締役)は「今年は前年比4%増の1兆500億円の受注を期待する」との見通しを発表した。

3団体が合同開催

 日本ロボット工業会と製造科学技術センター(理事長・斉藤保IHI会長)、マイクロマシンセンター(山中康司デンソー副社長)は1月11日、都内ホテルで「平成31年ロボット関連3団体新年賀詞交歓会」を開いた。

2年連続の受注1兆円越を見込む

 冒頭であいさつに立った日本ロボット工業会の橋本会長は「昨年の受注額は初めて1兆円を超え、1兆100億円となった。米中貿易摩擦の懸念はあるが、世界的に自動化に対する投資意欲は高く、今年の受注額は前年比4%増の1兆500億円を期待する」との受注の見通しを発表した。
 また、「業界活性化に向け『市場拡大』『イノベーションの加速化に向けた産学連携の推進』『国際標準化の推進』に引き続き取り組んでいきたい」との方針を述べた。

  • 会の冒頭であいさつする橋本会長

  • 「受注額1兆500億円を見込む」と発表した時の様子

ロボットは無くてはならない中核技術

来賓を代表して登壇した経済産業省の井上局長

 来賓を代表して登壇した経済産業省の井上宏司製造産業局長は「ソサエティー5.0の実現に向けたコネクテッドインダストリーなどの推進において、ロボットは無くてはならない中核の技術。引き続き連携させていただきたい」と話した。

WRS2020に向けて

乾杯の音頭を取った石塚理事長

 乾杯の音頭を取ったのは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の石塚博昭理事長。
 石塚理事長は「昨年秋に経済産業省とNEDOは共同で『ワールド・ロボット・サミット(WRS)2018』を開催した。WRSを成功させられたのはここにいる皆さまの多大なるご尽力のおかげ。2020年に愛知県と福島県で開催されるWRS2020年に向け、引き続きご協力お願いしたい」と会社を述べ、乾杯の発声をした。

にぎわう会場

 会場には昨年からロボット工業会内に設立されたFA・ロボットシステムインテグレータ協会(会長・久保田和雄三明機工社長)の会員らの姿も多く、昨年を超える約580人の来場者で会場は大いににぎわった。

(ロボットダイジェスト編集部)

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