生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2021.12.07

イベント

5G環境で協働ロボットの稼働を可視化/iRooBO Network Forum

ロボット開発シンクタンクのiRooBO Network Forum(アイローボ・ネットワーク・フォーラム、会長・坂本俊雄ブリッジ・ソリューション社長、以下アイローボ)は11月29日、ソフトバンクなどと共同で、次世代通信規格(5G)環境で協働ロボットなどの稼働を可視化する実証システムを構築した。報道向けのデモ体験会では、高速、大容量通信が可能な5Gならではの映像を介したリモート作業を披露。中小企業の製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX=デジタル技術による業務変革)の実現や、多数のロボットの稼働監視などを提案する。

通信大手と組み5G環境を整備

デモ体験会の冒頭で「国内の労働人口が減少する今、DXの実現が求められている」と語る坂本俊雄会長

 アイローボは11月29日、自動化設備や協働ロボットの稼働状況を5Gで可視化する実証環境を大阪市住之江区の商業施設「ATC」に構築し、同日報道向けのデモ体験会を開催した。

 ATC11階にアイローボが運営する製造現場の自動化支援施設「IATC」、同3階に研究開発支援施設「IATC-Lab(ラボ)」があり、両施設間を5Gでつないだ。
 IATCには実際の製造現場を模した自動化設備があり、IATCラボには協働ロボットが常設されている。

インターネットを介さずクラウドにダイレクトにつなぐため安全な構成

 5G環境を構築したのは通信大手のソフトバンク。同社は大阪産業局がATC内で運営する「ソフト産業プラザ」に「5G X LAB OSAKA(クロス・ラボ・オオサカ)」を2020年10月に開設し、5Gを活用した製品やサービスの開発を支援している。アイローボと同ラボが主体となり、大阪産業局や大阪市が支援して実証環境を整備した。

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