ドイツ・中国の協働ロボが日本に上陸!/リョーサン【前編】
半導体や電子部品、電子機器を扱う商社のリョーサンは、今年1月から産業用ロボットの輸入販売を始めた。扱うのはドイツのFranka Emika(フランカ・エミカ)と、中国の新松機器人自動化(新松)の協働ロボットだ。同社が両ブランドの協働ロボットを選んだ決め手とは――。
人手不足に着目
ドイツ未来賞に輝くベンチャー
同社が協働ロボット市場への参入を検討し始めたのは2018年。当時既に、複数のロボットメーカーが協働ロボットを開発、販売していたため、それらと差別化でき、日本にまだ代理店がない製品を探した。 さまざまなロボットメーカーを調査するなかで見つけたのが、16年に創業したドイツ・ミュンヘンの協働ロボットメーカー、フランカ・エミカだった。ドイツ航空宇宙センターの技術をベースに、ハノーファー大学の教授(当時)などが立ち上げたベンチャー企業だ。 「全ての関節にトルクセンサーを搭載し、軽く接触しただけで停止する安全性の高い製品。他の協働ロボットの多くは、アームが人体にぶつかった際に停止はするが、衝撃を伴う。フランカ・エミカなら接触時にそうした衝撃がない」(萩山プロジェクトマネジャー)