新春ウェブセミナー開催「省力化、自動化で産業界に貢献」/日本物流システム機器協会
日本物流システム機器協会は1月25日、オンラインで「2022年新春ウェブセミナー」を開催した。経済産業省や国土交通省が関連施策を紹介するとともに、NX総合研究所(東京都千代田区、広島秀敏社長)の大島弘明取締役が特別講演として物流業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル技術による業務変革)のトレンドなどを解説した。セミナーに先立ってあいさつした下代博会長(ダイフク社長)は「省力化、自動化を通して産業界に貢献したい」と意気込みを語った。
物流関連の施策や動向を解説
日本物流システム機器協会は今年、新型コロナウイルス禍を考慮して例年開いてきた新春賀詞交歓会の開催を見送った。その代わりに開いたのが今回のウェブセミナーだ。会員や関係者など約90人がオンラインで参加した。 セミナーに先立って同協会の下代会長があいさつし、「今後は今以上に人手不足の時代になり、より少人数で工場や物流センターを運営することが必要になる。省力化、自動化により持続可能な社会の実現に貢献しているとの自負を持ちながら、生産性のさらなる向上や新たな物流価値の創造といった産業界からの期待に応えていきたい」と述べた。 続いて、経済産業省から製造産業局産業機械課の安田篤課長がオンラインで出席し、最近の政策などを紹介した。半導体不足が課題となる中で、日本の半導体産業を強化する一連の施策「半導体産業基盤緊急強化パッケージ」について説明した。「①国内製造基盤の確保」「②次世代半導体技術の確立」「③グローバル連携による将来技術の開発」の3ステップで半導体産業の継続的な発展を目指すという。 また、コロナ禍での中小企業の経営を支援する制度なども併せて紹介した。