3Dソフト開発の悩みを解決へ導き、頼れるパートナーに/スペイシャル
ソフト人材の不足を補う
市場の成長性への期待がある一方、ソフト開発の場における人材不足が課題として浮かび上がっている。「ロボット業界に限らず、あらゆる業種でソフト人材の需要が高まっており、必要な人材の確保が難しくなっている」と佐藤ディレクターは言う。人手が足りない状況でありながら、ソフトへの要求レベルは上がり、開発スピードの上昇も求められる。
そのため、いかに少ないリソースを駆使してソフト開発を進められるかが、競争力の維持に必要になるだろう。Data PrepやAGMなどスペイシャルの製品は、こうした課題に対して効果的といえる。ソフトの基本的な機能をAGMで簡単に実装すれば、その分のリソースを固有の機能の開発に充てられる。また固有の機能を開発する際には、スペイシャルのSDKが役立つ。
ソフト人材の不足を補うため、同社はサポート体制も充実させる。本社は米国だが、日本の顧客からの問い合わせ窓口は日本営業所としており、サポートエンジニアを配置する。「わが社は製品を売って終わりではなく、顧客のソフト開発に中長期的に伴走し、信頼されるパートナーになることを方針に掲げる」と佐藤ディレクターは強調する。
困った時の相談先に
さらなる採用拡大を狙い、12月に開催される「2025国際ロボット展(iREX2025)」には単独でブースを構えて製品群をアピールする。同展は12月3日~6日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催され、スペイシャルの出展ブースの位置は西2ホールW2-10。
ブースではData PrepとAGMを中心に紹介し、自動化や効率化などにつながる機能を実装することで、オフライン・ティーチング・ソフトの付加価値を高められる点を訴求する。
今回は単に説明資料や映像を用意するのではなく、ロボットのデモ機を使った実演も披露する。会期までに、Data PrepやAGMを使ってオフライン・ティーチング・ソフトを作成し、会場ではそのソフトを使って実際にロボットのティーチングを実施する。「このソフト開発は、会期の約2カ月前に始めた。自分たちで実践することで、開発期間の短縮につながる点を示せれば」と佐藤ディレクターは語る。
他には、ブラウザー上で3Dモデルを表示するビューアーソフト用のSDK「HOOPS Communicator(フープスコミュニケーター)」や、参考出展となる、ロボットの経路生成を自動化するSDK「Path Planning(パスプランニング)」も見どころになるだろう。
「顧客の具体的な目的に対し、それを実現する手段となるのがわが社の製品。ソフト開発に困った時に、まずは相談してもらえるような存在になりたい」と佐藤ディレクターは意気込む。
<お問い合わせ>
スペイシャル
ロボティクス専用サイト: https://www.spatial.com/ja/industries/robotics
お問合せフォーム: https://www.spatial.com/ja/contact-us

