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2024.07.26
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[SI基礎講座vol.11] 品質管理①

受け入れない」「作らない」「出さない」

品質管理の要素

 続いて、品質管理の3要素について説明します。  まずは「不良品を受け入れない」こと。受け入れ品では、不良品や不具合品が混じっていないかを確認するため、一般的には「受け入れ検査」が行われます。  次が「不良品を次工程へ流さない」こと。各工程内でちゃんとした物を作ることが求められます。  最後は「不良品を出荷しない」ことです。最終検査など、不良品を顧客に出さない仕掛けが必要です。  不良品は「受け入れない」「作らない」「出さない」ことが大切です。  また、資料下部には「品質要素」と書いてありますが、品質と一口に言っても色々な要素があります。魅力的品質は、充足していなくても不満はないが、充足されるとうれしいこと。その他、一元的品質や当たり前品質、無関心品質、逆評価品質。こういった次元での品質の見方もあります。

品質保証は仕組みであり体系的活動

品質保証とは(SI基礎講座、スライド資料より)

 最後に、品質管理と品質保証の違いを説明します。  品質保証というのは、要は「仕組み」だと思ってもらえればいいと思います。品質を作り込み、維持するための仕組みであり、体系的な品質体制の全体を指しています。  一方の品質管理は、物を作る際にどんなレベルのものが出来上がるか、そのための管理はどうするかなどを細かく見ていくことと認識していただければと思います。

――次回は「品質管理②」です (構成・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

※この記事は2023年9月12日~14日に日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催した「ロボットSI基礎講座」を誌上講座として収録したものです。「ロボットSI基礎講座」の詳細情報の確認や申し込みは、同協会の公式ウェブサイト内「ロボットSI基礎講座」のページから。 SI基礎講座:記事一覧はこちらから

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