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2019.05.17
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中国の自動化提案は先進国に負けてない?!/第16回中国国際工作機械展覧会

まだまだ底知れぬ巨大市場

多くの来場者でにぎわう展示会場

 中国のロボットの需要は現状でも大きい。国際ロボット連盟(IFR、会長・津田純嗣安川電機会長)の発表では、17年の中国向けのロボットの販売台数は13万8000台を記録。世界市場全体の4割近くを占め、国別では最大シェアとなった。一方、ロボット普及率の指標の一つ、1万人の労働者あたりのロボット台数を見ると、97台で世界第21位。世界平均の85台と大差ない数字で、まだまだ需要は拡大するだろう。  CIMT2019ではその需要を取り込もうと、現地メーカーも海外メーカーも積極的に自動化を提案した。ただ展示内容には、まだ差がある。  複合的な自動化システムで一歩先行く技術を見せた海外メーカーと、比較的シンプルな自動化システムを展示した現地メーカー。しかし、顧客のニーズの高度化が進めば現地企業の技術力も高まり、いずれ差はなくなるだろう。  海外メーカーの展示に対しても導入前提のような熱心さで質問する来場者を見ると、現地メーカーと海外メーカーで展示内容に差がない時代が来るのは、そう遠くない未来だと感じた。

――終わり (ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)

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