2600種類を効率的に生産、9工程をワンチャックで/東北日東工器
FMS、ロボットなど自動化を徹底
おおざそう工場の稼働に当たり、旧メドテックと旧白河日東工器の工場から既存の設備を移設した他、最新鋭の25台の工作機械も新たに導入した。全部で127台の工作機械を設置する。
FMSのような大掛かりなシステムだけでなく、オークマ製の複合加工機にはビルトインロボット「ARMROID(アームロイド)」を搭載するなど、さまざまな方式で自動化を図る。
東北日東工器はアトラエースに取り付けて使用する環状刃物「ジェットブローチ」も生産しており、その加工システム向けにロボットシステムも自社で構築した。複合加工機へのワークの付け替えだけでなく、ワークトレーの交換までできるシステムで、32時間の連続無人運転が可能だ。
「もう少し時間を伸ばせれば金曜日の夜から月曜日の朝まで無人加工ができる。無人加工できる時間を伸ばして生産性を高めたい」と桑原社長は言う。
今後は組み立て自動化に焦点
東北日東工器は今後の課題として「組み立て工程の自動化」を挙げる。おおざそう工場1階の部品加工はかなり自動化が進んでいるが、2階の組み立てはまだまだ人手に頼っている状況だ。
電動ドライバーを例にとると、「人の手で握りやすい細さ」の中にさまざまな部品を納めなければならないため、内部配線が複雑になり、自動組み立てがしにくいという。
日東工器グループはこうした課題に対し、「製造現場の見直しだけでは限界があり、製品設計から考え、変えていく必要がある」(日東工器千葉取締役)と話す。日東工器の開発統轄は現在、千葉取締役が務めており、日東工器の開発部門と東北日東工器の生産技術部門が連携を取りやすい体制だ。生産技術側の意見を開発部門にフィードバックするなどし、ユーザーが使いやすくかつ自動組み立てもしやすい製品の開発を進める。
「おおざそう工場では、多品種少量生産を効率化するために自動化や省人化など現状でできる限りのことをしたからこそ、そこから先の課題もさまざま見えてきた。今後も常に、新たな課題の解決に挑戦していきたい」と桑原社長は語る。

