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2026.07.29
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[SIerを訪ねてvol.69]物流DXの難所に挑む/アイオイ・システム

作業の負荷軽減と効率化を両立

ほくやくでの導入事例を紹介する動画(提供)

 同社のDPSと他社製の搬送ロボットを組み合わせ、現場の効率化を実現した事例は多い。医薬品卸のほくやく(札幌市中央区、眞鍋雅信社長)が同市内に持つ物流センターでは、入庫した医薬品の仕分け時の搬送作業に課題を抱えていた。
 従来はピッキングカートで医薬品を運んでいたが、その質量は約20kgと重く、作業者の身体的な負荷が大きかった。時には作業者の靴が消耗して3カ月ほどで買い替えになった例があるとの話からも、従来の過酷さがうかがえる。

 そうした課題を解決すべく、アイオイ・システムはDPSと重量検品システムに、プラスオートメーション(東京都江東区、山田章吾社長)が取り扱う仕分けロボット「t-Sort(ソート)」を組み合わせて提供した。
 ピッキングカートでの搬送はt-Sortで代替し、作業者の定位置まで医薬品を運ぶ体制とした。仕分けエリアの棚には表示器と重量検品システムを取り付け、作業者はミスなく次々と仕分けを進められる。まさに同社が掲げるセミオートメーションを体現した事例で、作業者が搬送作業から解放されるとともに、作業効率の向上も実現した。

GTP式システムに同社のDPSを組み合わせた事例も(提供)

 医薬品の他にも食品や日用品、自動車部品関連などと、多様な現場に実績がある。供給先は物流現場にとどまらず、組立工場の倉庫で部品のピッキング工程にDPSを提供するなど、製造業でも同社のソリューションは役立つ。

 DPSに加えてシャッター付きの表示器や、映像投影で作業指示を出す「プロジェクションピッキングシステム」、重量検品システムなど幅広い製品群を持つ同社だからこそ、あらゆる状況に適したソリューションを提案できる。

AI活用を目指して

「出荷量の日々の変動に対し、いかに作業量を最大化するかが重要」と吉野豊社長

 同社は2030年までの事業展開のビジョンを定め、その第一段階としてセミオートメーションの提案に力を入れる。その先には、データ収集や分析を基にした物流現場の構築につながる提案、そして人工知能(AI)技術を活用した現場環境の最適化まで見据える。

 21年にTOPPANホールディングスの傘下に入っており、30年に向けた技術開発でグループ全体との連携強化も図るという。「サービス体制などにもグループの強みを生かせる。物流現場の能力を引き上げ、価値を高められるような提案をしたい」と吉野社長は意気込む。

 

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