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2025.08.01
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要望取り入れ開発加速、製造業の展示会が複数開催

自動化に対する不安を払しょく/カワダロボティクス

カワダロボティクスはヒト型ロボット「ネクステージシリーズ」などを展示

 同じ期間に、東京都江東区の東京ビッグサイトでは医薬品・化粧品の製造展「インターフェックスジャパン」が開催された。医薬品や化粧品の製造現場ではロボットの普及がそれほど進んでおらず、人手作業に頼るケースが多い。だがこれらの現場でも自動化の導入実績を増やしている企業もあり、会場ではそうした実績を交えて自動化技術を紹介する出展者に注目が集まった。


 カワダロボティクス(東京都台東区、川田忠裕社長)はヒト型ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)シリーズ」を使った搬送デモを披露すると同時に、今年2月に発売したネクステージ用オプションの衝突検出システム「NX-CDS」を訴求した。ネクステージは安全柵なしで運用できるが、NX-CDSを搭載することで周囲との接触を検知すると停止するようになり、より安全に作業を自動化できる。周囲との接触リスクの高い、特定の動作にのみ停止機能を適用することもできるという。

 営業部営業課の寺崎清課長は「わが社は医薬品や化粧品の大手メーカーにも導入実績がある。そうした実績とNC-CDSの機能などを紹介して、ユーザーの自動化に対する不安を払しょくできれば」と語る。

LAは過渡期に/トーチ

自動化パッケージ「自動粉体・液体混合分注&HPLC分析システム」を披露(トーチ)

 会場では、研究所(ラボ)や実験室内の作業を自動化する「ラボラトリーオートメーション(LA)」に向けた展示も多かった。

 LAに特化したシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のトーチ(東京都江東区、石澤祐介社長)は、自動化パッケージ「自動粉体・液体混合分注&HPLC分析システム」を出展した。粉体や液体の試料を一定量に分注する作業と、その分注した資料の分析までの一連の流れを自動化する。分注や分析には専用装置を使い、協働ロボットでそれらに試料の入った容器を供給する。

 「自動化パッケージの引き合いは多く、今年中に導入予定の案件もある。人手からロボットへの過渡期といえるほど、ラボ作業の自動化技術への注目度が上がっている」と担当者は言う。

(ロボットダイジェスト編集 水野敦志)

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