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2025.04.08
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[ロボットが活躍する現場vol.46]若手を中心に自動化を推進/アサヒフォージ

開発ラボを活用

左から開発本部長の森泰文執行役員、技術部の林優希さん、ディーチョソ・エレイン・グレイスさん、梅村晃聖主査、畑澤輝さん

 自動化システムの開発は若手を中心とした技術部のメンバーが担う。技術部はもともと熱間鍛造の技術改善を図るための部署だったが、現在はその他自動化システムを構築する部隊、デジタル技術を活用した検査システムを開発する部隊と大きく3つに分かれる。  同社では自動化システムの構築をシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)に依頼するが、大枠の構想設計やロボットのプログラミング、ロボットハンドの設計、ティーチング(教示)などは自社で手掛ける。

技術部の開発拠点である「開発ラボ」

 技術部の開発拠点は本社工場に設けた「開発ラボ」だ。ここではロボットや周辺機器の動作検証に取り組む。  また、製造現場で働く従業員にも開発ラボを公開しているという。梅村晃聖主査は「現場で作業する従業員にもロボットに気軽に触れてほしい。技術部のメンバーや開発ラボを起点に自動化システムへの理解を深めてもらい、自動化を促進したい」と意気込む。  同社では今後も鍛造や切削加工の工程で自動化システムの増設を予定する。梅村主査は「鍛造現場では従業員が日々過酷な環境で働いている。ゆくゆくは現場をロボットに任せて、トラブル発生時のみ人が駆け付けるような形にしたい」と今後の展望を語る。

(ロボットダイジェスト編集部 平川一理)

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