[SI基礎講座vol.3] 生産技術概論①
生産技術部門の位置づけ
生産技術は、開発部門と工場や生産管理部門の間に位置づけられます。量産化のためにさまざまなことを検討する部隊です。製造や品質管理などと連携していく必要があります。
「生産技術」と「製造技術」という言葉がありますが、「製造技術」は製造の方法やその技術を考え、検証することです。「生産技術」では、製造技術も含めてトータルでどうやってものづくりをしていくかを考える必要があります。
製品開発プロセスの中での生産技術の位置づけは、一部設計にも入り込みますが、設計された製品を「試作してその試作を評価し、生産準備をし、製造して試験をして出荷する」という範囲になります。
新製品の立ち上げ時には、作り方も考える必要があります。工程設計や生産準備に知恵を絞ることが生産技術の役割になります。
もう一つは、既に作り込んだ工程の維持・管理です。生産ラインが期待された能力を確保できているかなどを検証し、改善します。また設備導入後の保全なども行います。
――次回は「生産技術概論②」
(構成・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
※この記事は2023年9月12日~14日に日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催した「ロボットSI基礎講座」を誌上講座として収録したものです。「ロボットSI基礎講座」の詳細情報の確認や申し込みは、同協会の公式ウェブサイトから。