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2023.12.20

[SI基礎講座vol.1] オリエンテーション①

ロボットのシステムインテグレーション(SI)に関する基礎知識は、ロボットを導入するユーザー企業の担当者にも必要だ。SIの概要を知ることでシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と意思疎通がしやすくなり、ロボット導入が成功する確率を飛躍的に高められる。そこでロボットダイジェストでは、日本ロボットシステムインテグレータ協会の全面協力により、同協会が主催する「ロボットSI基礎講座」の内容を誌上講座として掲載。SIに必要な基礎知識を特別連載企画として紹介していく。

〔今回の講師:SI基礎講座コーディネーター 佐々木健雄さん〕

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【今回のポイント!】
〇ロボットへの注目は高まっている
〇SIerが主に扱うのは産業用ロボット
〇産業用ロボットは単体では使えない

ロボットとは?

日本は世界一のロボット大国(SI基礎講座、スライド資料より)

 まずは講座に入る前のオリエンテーションとして、ロボットに関する基本的な事柄を紹介します。
 ロボットは「センサー、駆動系、知能・制御系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義されます。工場を中心にものづくり産業で使用されるロボットを「産業用ロボット」と呼び、日本では50年前から実用化されています。これに対して、サービス産業や家庭内などで使用されているロボットを「サービスロボット」と呼びます。
 SIerが主に取り扱うのは産業用ロボットの方です。

 産業用ロボットは年間40万台程度生産され、そのうち日本製は20万台以上です。日本は50%以上のシェアを持つ世界一のロボット大国です。

周辺機器との統合(インテグレーション)が必要

 産業用ロボットは単体では使うことができません。家庭用電化製品などは買ってくればすぐに使えますが、産業用ロボットはそうではありません。

 ロボットだけ買ってきても、物をつかむためのハンドや、物を知覚するカメラ、物を運ぶためのコンベヤー、安全性を確保するための安全柵などは付いてきません。そこでロボット本体に加えて、ハンド、コンベヤー、センサーなどのさまざまな機器をシステムとしてインテグレーションする必要が出てきます。

さまざまな知識や技能が求められる

ロボットシステムの構築にはさまざまな知識・技能が必要(SI基礎講座、スライド資料より)

 ロボットにはヒト型ロボット(ヒューマノイド)や家庭用のお掃除ロボットなどもありますが、世の中で最も活用されているのが産業用ロボットです。工場の自動化システムに欠かせないため、世界中で注目をされています。

 産業用ロボットは誰でも扱えるものではありません。
 産業用自動化システムを構築あるいは理解するためには、さまざまな知識や技能が必要になります。機械工学や電気電子工学、制御工学、情報工学などが必要です。
 今回の基礎講座では、それぞれの最初の部分を皆さんに知っていただきます。

――次回は「オリエンテーション②」
(構成・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

※この記事は2023年9月12日~14日に日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催した「ロボットSI基礎講座」を誌上講座として収録したものです。「ロボットSI基礎講座」の詳細情報の確認や申し込みは、同協会の公式ウェブサイトから。

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