[特集 2023国際ロボット展vol.4]今ロボットに何ができるか/安川電機 岡久学 ロボット事業部長
ロボ導入のメリットを訴求
同社が10月に発表した中間決算によると、今年度上半期の売上収益は過去最高を記録した。その一方、中国ではEV向けの設備投資が踊り場となっているなど、受注は市場各極で低調な見通しだ。 しかし、岡久学ロボット事業部長は「光は見えてきている」と語る。「少子化に伴う自動化の需要も、爆発的ではないがじわじわと拡大している」と指摘。また、「業界全体としては低調でも引き合いが全くない訳ではなく、需要もあるところにはある。ただ、どの業界でも先を見通しにくくなっているため設備投資に慎重になっている」と話す。 展示を通じ、来場者がロボット導入による明確なメリットを想像できれば、こうした状況の打破につながる。岡久事業部長は「単純にロボットを見せるのではなく、お客さまのコトに対して最新のロボットに何ができるかをPRしたい」と意気込みを語る。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)
<次ページは岡久学ロボット事業部長のインタビュー>