[ロボットが活躍する現場vol.25]多彩なロボ活用で物流DXを実現/トラスコ中山
各工程で多彩なロボ活用
プラネット埼玉の商品の流れは、まず入荷検品して仕分けし、什器(じゅうき)に格納する。そしてユーザー直送や配達といった輸送形態ごとにトータルピッキングし、荷合わせや検品を行い、梱包・出荷する。Mujinのパレタイズロボットは最終段階である梱包物のパレタイズで使用する。 入荷と搬送ではAMRや無人搬送車(AGV)がそれぞれ10台以上ずつ、縦横無尽に動き回る。AMRは特に労力と手間のかかる大物、大量商品のパレット搬送で作業工数の削減に大きく貢献する。 仕分けではゲート式仕分けシステムを使い半自動化。人為的ミスをなくし、精度とスピードを格段に向上した。 格納やピッキングでの自動化、ロボット化はハイレベルだ。 米国グレイオレンジの自走型搬送ロボット「レンジャーGTP」は人工知能(AI)を搭載し、70台以上のロボットと1400台ほどの専用棚でシステムを構成する。出荷能力は1ステーションで1時間に70件、収納可能な商品数は3万5000アイテムに上る。 ノルウェーのオートストアの高密度ロボット収納システム「オートストア」は、16台のロボットと8000個ほどのビン(樹脂製コンテナ)でシステムを構成する。出荷能力は1ステーションで1時間に120件、収納可能な商品数は1万2000アイテムに上る。 他にもバケット(コンテナ)自動倉庫、パレット自動倉庫、電動式移動パレットラック、平棚などを、アイテムのサイズや出荷頻度で使い分ける。