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2020.07.30

ドイツ・中国の協働ロボが日本に上陸!/リョーサン【後編】

多様な事業者と連携

「関連技術を持つ企業とも積極的に協業する」と萩山公晴プロジェクトマネジャー

 また、ロボットの関連技術を持つ企業とのパートナーシップ構築にも力を入れる。
 例えばロボットの制御技術を開発するソフトウエアメーカーのアスラテック(東京都港区、酒谷正人社長)とは、次世代移動通信システム(5G)の活用も視野に、遠隔によるロボットの稼働監視や操作、メンテナンス、故障予知などで協業する。

フランカ・エミカにはROS対応モデルもあり、パソコンやタブレットで操作する

 新松は工場などでの採用を見込むが、フランカ・エミカは大学や研究機関の研究室への導入を主に想定する。
 ユーザーが自由に使用や修正できるオープンソースの制御ソフト「ロボット・オペレーティング・システム(ROS)」で制御できるモデルもあり、多くの機関で研究用として採用される。稼働音が静かでデザインも洗練されているため、研究室に置いても違和感がない。

 「両ブランドとも国内では『知る人ぞ知るメーカー』で、まだまだ認知度向上の余地がある。取り扱いを開始して、これからというときに新型コロナウイルス禍に見舞われた。出展を考えていた展示会が中止になり、顧客訪問もしばらくできなかったが、少しずつ営業活動を再開している。ウェブセミナーなども活用しながら多くの方にその魅力をお伝えしたい」と萩山プロジェクトマネジャーは話す。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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