[注目製品PickUp!vol.13]精密トルク制御でロボットが変わる?! 【後編】/ロボテック「ユニサーボ」
ロボットが大きなターゲット
機能充実のパラレルリンクロボットを開発
ユニサーボを単体で販売するだけでなく、応用製品としてパラレルリンクロボット「PL3-80」も開発し、販売している。3対のアームそれぞれをユニサーボで駆動させる。高精度なトルク制御により、複雑な曲面に対しても一定の力で押し付け動作ができ、研磨やバリ取り、接着剤の塗布作業などに最適だ。
ギアの摩擦を疑似的になくせるため、先端を手でつかみ、直接動かして動作を覚えさせるダイレクトティーチングもできる。
バイラテラル制御を使えば、手元のロボットと同じように遠隔地のロボットを操作できる。遠隔地のロボットのアーム先端が何かに触れた感触は手元にフィードバックされるため、精密な部品のはめあい作業なども可能だ。こちらの力を増幅させて伝えるといった設定もできる。
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ユニサーボを使ったパラレルリンクロボットの機能(ロボテック提供)
重量を感じずに重量物を扱う
ムーンリフタは人が操作するものだが、人ではなく産業用ロボットと組み合わせた使い方もできる。ムーンリフタでつり上げた状態ならば、ロボットに可搬質量以上の重量物を運搬させられる。ロボットとムーンリフタを組み合わせたシステムはすでに導入実績があるという。
「ユニサーボは新規事業で、知名度はまだ高くない。また、現在当社が提案している他にもまだまだ適した用途はあるはず。展示会などに積極的に出展し、多くの人にこの製品を知ってもらえれば」と市橋営業マネージャーは話す。
――終わり
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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