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2019.01.18

連載

[注目製品PickUp!Vol.6]協働ロボには協働ハンドを【後編】/シュンク・ジャパン「Co-actグリッパー」

シュンクシナジーを提案

「シュンクシナジー」を説明する川村康士マネージャー

 シュンクの事業の柱はロボットハンドと、工作機械用のクランプ装置(加工材料を固定する器具)の2つ。各製品をそれぞれ販売するだけでなく、この2分野で展開する強みを生かした「シュンクシナジー」を提案する。
 メーカーを統一することで調達やアフターサービスをまとめられるのはもちろんのこと、それだけではない付加価値を提案する。

ジョーチェンジまで自動化

 例えば工作機械に被加工材を固定する、旋盤チャックと呼ばれる機器のジョー(爪)
の自動交換だ。シュンク・ジャパンの本社に併設されたショールームでは、シュンクの工作機械用「クイック・ジョーチェンジシステム」とCo-actグリッパーを組み合わせたソリューションを提案する。

爪を交換すればサイズの異なる被加工物をつかめる

 旋盤チャックは本体を工作機械に固定し、被加工材をつかむための爪を本体にセットして使う。通常、爪をボルトで固定するが、シュンクのクイック・ジョーチェンジシステムはボルトを外さずに爪の先だけ簡単に付け外しできるため、ロボットでも爪交換ができる。被加工材のサイズや形状に合わせて爪を変えられ、近年増えている少量多品種部品の自動生産にも対応できる。

 「被加工材の交換だけでなく、多様な使い方ができるのがロボットの特徴だ。シュンクシナジーを生かしてそのアイデアを提供できれば」と川村マネージャーは話す。

 ――終わり
(ロボットダイジェスト編集部)


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