2023.11.20
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[特集 2023国際ロボット展vol.5]ソリューション提案に注力/三菱電機 武原純二 主管技師長

より新しい価値を開発、発信

MELFA FRシリーズの新製品も披露する

 相変わらず自動化ニーズは旺盛だが、その中身は変わりつつあるという。「従来から多いのは、中堅・大手企業が少しでも自動化して生産性の維持・向上を図るもので、依然ニーズは強い。最近注目度が高まるのが、中小企業も含む本当の人手不足に対応する自動化。例えば物流の『2024年問題』などに向けてデバンニングロボットなどの事例も増えてきた」と武原主管技師長は指摘する。  また、「自動化ニーズには、主に質的な面で応えきれてはいないのが実感」だという。ロボットにはエンドエフェクターや周辺装置、ソフトウエアなどが必須で、それらをインテグレート(統合)することが求められ、そこにはまだ課題があるからだ。「人手作業の置き換えは根本的に容易ではない。特に難しいのは、例えば食品工場の自動化。軟らかく個体差のある総菜を相手に的確な作業をするなどは、まだまだ難易度が高い」(武原主管技師長)。  中国ローカルのロボットメーカーの台頭もあるなか、「世界のロボットを先導する日本メーカーが、もっと新しい価値を開発、発信していかねばならないと感じる」と武原主管技師長は話す。

(ロボットダイジェスト編集部 芳賀崇)

<次ページは三菱電機の武原純二主管技師長のインタビュー>

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