特集・トピックス

　アイエイアイ（IAI、静岡市清水区、石田徹社長）は、物流の自動化システムのデモを披露する。システムの基礎となるのが、物の運搬や自動化機器の摺動（しゅうどう）面に使う電動アクチュエーター（単軸ロボット）「エレシリンダー」だ。 　始点と終点の２点の位置を、本体に付く「デジタルスピコン」で簡単に設定できる。空圧式のエアシリンダーに比べ、パッキンやシール材の劣化がなく、長寿命を実現する。 　エアのつまみを調整して加減速を変更するエアシリンダーに対し、エレシリンダーは数値を変更するだけ。誰でも簡単に速度の調整ができる。加減速の衝撃による積載物の落下や、ずれが許されない場所で力を発揮する。 　会場ではエレシリンダーの操作性の高さや、摺動面に乗せたボールを落とさず運ぶ体験コーナーが設けられ、来場者はその性能を体感できる。

　「RaaS（ロボット・アズ・ア・サービス、サービスとしてのロボット）」の実現を目指し、物流業界向けに無人搬送車（AGV）のサブスクリプション（定額制）サービスを提供するプラスオートメーション（東京都港区、飯間卓社長）は会期中、先着10社限定の無料キャンペーンを３つ打ち出した。 　具体的には、中国浙江省のAGVメーカー、浙江立鏢機器人のAGV「t-Sort（ソート）」をRaaSで12カ月以上契約した場合、導入後２カ月間の利用料を無料にする。AGV導入時のシステムインテグレーションの費用や、導入支援のコンサルティング料金も無料にする。 　小間では「倉庫の自動化をもっと身近に簡単に。」とのキャッチを掲げ、今回の無料キャンペーンをPRした。広報担当者は「中小企業などにも気軽にAGVを導入してもらいたい」とキャンペーンを立ち上げた狙いを語る。