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2018.12.04
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ロボット、どこに置く?工作機械展に見る最新動向【後編】/JIMTOF2018

AGVとの組み合わせもトレンドに

「手軽な省力化提案」(説明員)というOKKの自動化システム

 協働ロボットと無人搬送車(AGV)を組み合わせた展示もあった。    OKKでは、協働ロボットを工作機械の前に固定し、加工後の製品などをAGVに運ばせた。  人が作業する時にはロボットシステムをどかすこともできる。夜間だけ機械の前に据え付けて使うなど、柔軟な運用が可能だ。  「機械を大幅に改造せずに導入できる、手軽な省力化提案」と同社説明員は言う。

 同じ「協働ロボット+AGV」の組み合わせでも、AGVの上に協働ロボットを設置し、自走式ロボットにした提案も多かった。  例えばファナックは、自走式のロボットで、部品が入った容器の搬送を自動化した。人が作業する作業ステーションを回って、必要な部品を届けて回るシステムだ。

非接触給電で24時間稼働も可能

 DMG森精機が参考出展した自走式のロボット「RV3」も大きな話題を呼んだ。  AGVの上に協働ロボットを載せたシステムで、作業精度が高く、加工材料を工作機械に直接取り付けできる。作業の合間に非接触で充電するため、24時間の連続稼働が可能だ。  そのほか、DMG森精機製の工作機械とデンソー製の設備間搬送装置「D-Carry(ディーキャリー)」を組み合わせた生産システムも紹介した。複数の工作機械を連結して生産ラインを作る場合、並べた機械の上にガントリーローダーという搬送装置を付けることが一般的。一方のディーキャリーは、機械の前面に付ける新しいタイプの搬送装置だ。  「設備の高さが抑えられ、工場内の見通しをよくできる。後付けや取り外しもしやすい」と説明員は話す。

DMG森精機が参考出展した自走式のロボット「RV3」
DMG森精機の機械とデンソーの搬送装置で生産ラインを構築
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