[注目製品Pick Up!vol.1]“安全”だけが協働ロボットではない/ユニバーサルロボット「eシリーズ」【後編】
コントローラーを一新
「プログラミングや事前の設定がしやすいだけでなく、各軸の動作範囲が大きいので人の動作をまねた動きもしやすい。また、省スペース設計なので『今月までは加工部門で使ったが、来月からは検査部門で』といった配置転換に柔軟に対応できる」(山根ゼネラルマネージャー)。 本体はアルミと樹脂でできており、他メーカーでは10kg可搬タイプで100kgを超えるものが多いが、ユニバーサルロボットのUR10eはアーム本体とコントローラー合わせても50kgほど。クレーンなど大掛かりな設備がなくても移設できる。 「現在ロボットは、溶接や塗装など完全に自動化したシステムの中で専用機として使われることが多いが、協働ロボットは人と一緒に、人の作業の負担を減らし、人の代わりに働くことが前提。『必要な時に必要な場所で使えるもの』でなければならない」と山根ゼネラルマネージャーは言う。
中小企業にも自動化を
同社が目指すのは、中小企業の製造現場にもロボットによる自動化を普及させること。 中小企業の製造現場は自動化する前提で作られていないことが多く、一般的な産業用ロボットの設置スペースが確保できないケースも多いが、安全柵の要らない協働ロボットであれば小さなスペースでも設置できる。 また、プログラミングがしやすいため簡単なプログラムの作成や変更なら外部に委託しなくても自社ででき、運用中のコストを抑えられる。「中小企業にとってコストは重要なポイント。ぜひロボットによる自動化システムを内製化して欲しい」と山根ゼネラルマネージャーは言う。 「当社のCB3とeシリーズで、大手から中小零細まで、あらゆる規模の会社の自動化を可能にしたい」と山根ゼネラルマネージャーは話す。
——終わり (ロボットダイジェスト編集部)
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