ワーク交換だけが自動化じゃない!加工や測定で多彩に活用【前編】
つかむだけで測れる
ジグの交換や位置決めも
被加工材を位置決めして固定する補助器具(製造業ではジグと呼ばれる)をロボットで交換する提案も多い。一昔前まで自動化と言えば単一部品の量産のイメージだったが、ジグ交換ができれば少量多品種にも対応しやすい。 吉川鉄工(大阪府四條畷市、吉川智貴社長)は、自社のリベッティングマシンにデンマーク・ユニバーサルロボットの協働ロボット2台を組み合わせて自動加工システムを構築した。 片方のロボットが小さなジグを持ち、もう一方のロボットがその上にワークを載せる。ジグとワークをリベッティングマシンのテーブルまで運び、ジグをつかんだままかしめ加工をする。リベッティングマシーンのテーブルは真っ平らで、ジグの位置決めはロボットが担う。 実演では、かしめる箇所が2つのワークと3つのワークを交互に加工。合わせてジグも毎回交換し、柔軟な運用ができるとアピールした。「このシステムはシステムインテグレーターを使わずに、全て自社で構築した」と高山周一郎東京営業所長は言う。
――後編へ続く (ロボットダイジェスト編集部)
※この記事は「月刊生産財マーケティング」2019年1月号に掲載した内容に加筆・修正したものです。 関連記事:ワーク交換だけが自動化じゃない!加工や測定で多彩に活用【後編】(2月6日アップ予定)