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2024.06.11
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[ロボットが活躍する現場vol.36]樹脂成形の現場が一変! 5年で生産性2倍に【後編】/石川樹脂工業

成形工程以外も

 最近では射出成形以外にもロボットの活用を広げている。  例えば、成形後のワークに発注元の企業のロゴマークやイラストなどを印刷する工程だ。印刷をするコップを複数保管するジグを工夫した。棒状のジグに円筒状のコップを引っ掛ける。すると、コップに重力がかかり、簡単に精度よく位置決めできる。

コップにロゴマークを印刷する工程。ロボットが印刷機にワークを投入し、取り出す
印刷の前後にコップをストックするジグを工夫した
ロボットがトレーの端を回転工具に押し当ててバリを取る

 また、今春にはトレーの成形時にはみ出た樹脂(バリ)を除去するロボットシステムを立ち上げた。  ロボットがワークを持ち、固定した回転工具にバリを押し当てて除去する。ロボットの押し当てる力が強い際には力を逃がすフローティング機器を組み込んだ。これで、ワークを傷つけることなく、除去量を大幅に増やした。

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