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　その他、東芝機械エンジニアリング（静岡県沼津市、 新田康広社長）が構築したロボットシステムも注目を集めた。射出成形機から成形品を取り出して搬送し、垂直多関節ロボットで塗料を吹き付けて、検査をする。担当者によると、特に塗布工程が難しいという。 　自動車の内装品を想定し、手のひらほどの凹形状の樹脂部品にエンブレムをドット方式（点を打つように塗料を吹き付ける方式）で塗布する。鮮明なエンブレムを描くため、凹形状の塗布面に対して塗布用のヘッドを垂直に保ちながら動かす。この動作が難しい。 　そこでパソコン上の仮想空間でシミュレーションし、何度も試験と調整を繰り返したという。今回は米国Hypertherm（ハイパーサーム）が開発し、ゼネテック（東京都新宿区、上野憲二社長）が販売するソフトウエア「ロボットマスター」を使用した。ゼネテックの担当者は、「ロボットだけでなく周辺環境の再現度も高い。複雑な動作もシミュレーション上で確認しながら修正できる」とアピールする。