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2023.09.20

初の社外向け技術展示会を開催/パナソニックホールディングス

パナソニックホールディングスは9月13日・14日の2日間、大阪府門真市の拠点「パナソニック・クロスシー・カドマ」で、技術展示会「Panasonic Corporate R&D Technology Forum 2023(パナソニック・コーポレート・R&D・テクノロジー・フォーラム2023)」を開催した。同社が社外向けに技術展示会を開催するのは初の試み。自律走行型搬送ロボット(AMR)や搬送ロボット向けのソフトウエアの技術提案も見られた。

社外との協業も狙う

「技術の情報発信の一環として、わが社の技術の概要をインターネット上で一覧化した『技術インデックス』を9月12日に公開した」と小川CTO

 展示会の開催に先立ち、9月12日に報道陣向けのメディアツアーを開催した。メディアツアーは、プレゼンテーションパートと、展示会場ツアーの2部構成。プレゼンテーションパートでは、小川立夫グループ最高技術責任者(CTO)が技術部門の取り組みや中長期戦略などを紹介した。

 小川CTOは「わが社は蓄えた技術をグループ内で横断的に活用している。技術展示会で社外向けにも技術を発信することで、協業の動きをより活発化させていきたい」と語った。

AMRを多方向に活用

「クロス・エリア・ロボット」が展示会場内を縦横無尽に走り回る姿が見られた

 今回の展示会ではカーボンニュートラル(炭素中立、CN)をはじめとした環境負荷の軽減に貢献する技術と人工知能(AI)を活用した技術を中心に製品やソリューションを展示した。
 
 「業務支援ロボットソリューション」として、AMR「X-Area(クロスエリア)ロボット」とAIを使った遠隔管制システム「クロス・エリア・リモート」を展示。クロス・エリア・ロボットは荷台部分を載せ替えることができ、工場内の荷物運搬や警備業務、移動販売などさまざまな用途で使える。
 説明員は「クロス・エリア・リモートは専門知識がなくても扱える。当社のロボットに限らず、他社のロボットも制御できる」と話す。

搬送ロボット向けソフトも展示

「アットモビ」を組み込んだAGVの走行デモを展示した

 グループ会社であるパナソニック アドバンストテクノロジー(PAD、大阪府門真市、水野勇介社長)が開発した搬送ロボット向けソフトウエアパッケージ「@mobi(アットモビ)」も展示。
 
 従来型の無人搬送車(AGV)に組み込むことで、AMRとして運用できるのが特徴だ。開発に携わったPADの高橋三郎イノベーション基盤開発室長は「元々不整路など屋外での使用を想定していたが、工場内など屋内での使用を想定した引き合いも多い」と語る。

 小川CTOは「業務支援ロボットソリューションとアットモビは、どちらもロボットを自律移動させるという根本は同じ。サービスロボットと産業用ロボットに技術の隔たりはない」と話す。

(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)

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