生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2021.04.11

製造現場でローカル5Gを活用した実証実験/NEC

 NECとNECプラットフォームズ(東京都千代田区、福田公彦社長)は4月5日、NECプラットフォームズの甲府事業所に次世代通信規格(5G)の技術を使ったローカル5G環境を作り、製造現場のリモート化や自動化に向けた実証実験を実施したと発表した。

 実証実験ではピッキングロボットの遠隔操作や映像・音声の共有による遠隔作業支援を検証した。

 5Gの大容量通信や低遅延、多数同時接続といった特徴を活用し、ピッキング作業では専用のロボットを人が遠隔操作し、作業者の負担軽減を実現する。今後は作業の高速化や多数のロボット、無人搬送車(AGV)との連携を図る。

 遠隔作業支援では、作業者が着用したスマートグラスを通じ、映像や音声を現場にいない支援者や熟練者と共有することで、遠隔からリアルタイムで作業を支援する。データ容量が大きい映像も5Gを活用することで安定して送ることができ、現場の作業者の作業効率や正確性を高められる。今後はより高精度な映像の共有や拡張現実(AR)技術を利用することで、さらなる生産性の向上を目指す。

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