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2020.06.02

より軽量な薄型の精密減速機を発売/加茂精工

 機械要素部品メーカーの加茂精工(愛知県豊田市、今瀬玄太社長)は5月29日、薄型精密減速機「PSLシリーズ」を発売した。主要素材にアルミニウムを採用。鉄製の従来品よりも約3割軽量化した。同社担当者は「このサイズの精密減速機では最軽量」と話す。

 協働ロボットや無人搬送車(AGV)、パワー・アシスト・スーツでは安全への配慮などから、出力の大きなモーターの使用は難しい。そこで可搬質量を向上させるために、軽量な減速機が求められていた。
 従来製品「PSRシリーズ」と同等の動作精度を保ち、許容トルクの低下を約2割にとどめながら、製品質量を約3割減らした。例えば、直径75mmの従来品「PSR70型」は質量0.6kgだったが、今回発売した同じ直径の「PSL70型」は質量0.42kg。

薄型精密減速機「PSLシリーズ」の仕様表

 サイズは2種類。減速比はサイズごとにそれぞれ3種類で展開する。定価は、直径75mmの「PSL70型」で11万400円、同115mmの「PSL110型」で12万7900円。
 今後、同社は軽量減速機の廉価版の開発にも着手する。

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