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2019.06.14

連載

[注目製品PickUp!vol.14]リーズナブルな単軸・直交でここまでできる【後編】/アイエイアイ「ロボシリンダー」

ロボットダイジェスト編集部が注目する製品を紹介する連載企画「注目製品PickUp!」。今回はアイエイアイ(静岡市清水区、石田徹社長)の電動アクチュエーター「ロボシリンダー」を取り上げる。前編では、ロボシリンダーの特徴や、豊富な製品バリエーションを生かした使い方を紹介した。後編ではロボシリンダーの強みのルーツを探る。「この強みは他社には決してまねできない」と製造部の中村秀和次長は語る。

電動アクチュエーターに特化したメーカー

 アイエイアイは電動アクチュエーター(単軸ロボット)で圧倒的な市場シェアを誇るメーカーだ。電動アクチュエーターはさまざまな自動化装置にユニットとして組み込む他、2つ、3つと組み合わせれば直交ロボットとして使うこともできる。

 電動アクチュエーターのメーカーはいくつもあるが、事業の柱とする企業はあまりない。一方、アイエイアイは電動アクチュエーターに特化し、それを主力とする。
 他にスカラロボット「IXAシリーズ」なども販売するが、同社の製品だけで自動化システムを組めるよう、ラインアップを補完する意味合いが強く、最も競争力があるのはやはり電動アクチュエーターという。

自社装置の一部をユニットとして外販

ロボシリンダーのスライドタイプ(左)とモーター折り返しロッドタイプ(右)

 同社の創業は1976年。当時は清水機電という社名で試験機などの専用機を受注生産していた。81年に4軸のシール材塗布機を開発。その塗布機駆動部の「直動機構(電動アクチュエーター)だけを製品化して欲しい」とのリクエストがきっかけとなり、86年に外販を開始した。

 「当時、電動アクチュエーターはボールねじや直動ガイド、モーター、コントローラーなどを組み合わせてその都度設計、製造するもので、それらを組み合わせてユニット化した製品はなかった。ユニットとして装置に組み込めば設計や製造の手間が大幅に減らせるとすぐに評判になった」と中村秀和次長は当時を振り返る。

 今でこそ1100人の社員を擁し、日本全国に加え米国やドイツ、アジア各国などで事業を展開するアイエイアイだが、電動アクチュエーターを発売した86年当時は、社員数20人ほどの小さな企業だった。

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