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特集・トピックス

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産ロボ出荷額5%減も年間最高ペース維持/日本ロボット工業会

 日本ロボット工業会(会長・橋本康彦川崎重工業取締役)は10月26日、2018年7-9月期の会員企業による産業用ロボットの出荷額を発表した。出荷額は1861億円で前年同期比5.0%減と9四半期ぶりに減少した。中国向けの電子部品実装用やアメリカ向けの溶接用などの落ち込みが響いた。出荷額の7割超を占める輸出は1381億円と前年同期比で6.5%減少した。国別でトップの中国が555億円で同18.5%減、2位のアメリカが226億円で同17.7%減と不振だった。また国内出荷額は480億円で同0.7%

物流支援ロボットに人搭乗オプションを追加/ZMP

 ZMP(東京都文京区、谷口恒社長)は10月19日、自律走行機能を備えた物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の人搭乗オプション「CarriRo Ride(キャリロライド)」の受注を開始した。キャリロの後ろに連結することで、荷物だけでなく人も同時に移動できる。工場や倉庫、その他施設内での移動に適する。100kgの人が乗った状態でキャリロには最大100kgの荷物を積載できる。最大時速6kmで、2時間半の充電で8時間の連続稼働ができる。キャリロは自律走行モードに加え、発信機の後ろを自動追従する「カルガモモード」、ジョイスティックで操作する「ドライブモード」を選択できる。発信機の付いたキャリロの後ろにカルガモモードの他のキャリロを追従させれば、一度に多くの荷物を運ぶことができる。価格は30万円(税別)で、2018年末に出荷を開始する。

世界の産ロボ販売台数がこの5年で2倍に/国際ロボット連盟

 国際ロボット連盟(IFR)は10月18日に都内で会見を開き、津田純嗣会長(=安川電機会長)が2017年の全世界での産業用ロボットの販売台数を発表した。17年の販売台数は前年比30%増で過去最高の38万1000台を記録し、販売額も過去最高の約1兆8000億円に達した。13年と比較すると販売台数は114%増と、この5年間で2倍超になった。

人型ロボット用空冷ジャケットを共同開発/THK、ミズノ

 THKとミズノは10月17日、人型ロボットに装着する空冷ジャケット「エアリージャケット」を共同開発したと発表した。ミズノが販売するファン(扇風機)付きの作業服を、THKのロボット「SEED-Noid(シードノイド)」用にしたもので、ロボットの背面から空気を取り込み、手首の袖口から排出する。各関節のモーターの熱を効率よく除去できる。40分間最大出力で連続運転した実験では、モーターの多い腕部の温度がジャケット無しでは54度近くまで上がったが、ジャケット有りでは49度台におさまった。 「これまでは温度が上がりすぎるのを防ぐため、出力を抑えて稼働させることもあったが、このジャケットがあれば高出力で長時間の連続運転ができる」とTHK技術本部の永塚正樹シニア・クリエイティブ・プロデューサーは話す。

出荷台数2万5000台を記念して金色のロボ贈呈/ユニバーサルロボット

デンマークに本社を置くユニバーサルロボットは、協働ロボットの累計出荷台数2万5000台突破を記念して、通常は水色のアーム関節部を金色に変えた特別仕様のロボットを制作。米国や中国、西ヨーロッパなど地域ごとに1社の顧客にその金色のロボットを贈呈した。日本を含む北東アジア地区では10月9日、自動車部品を製造する

ロボット大賞、ファナックや安川電機が受賞/経済産業省など

経済産業省と日本機械工業連合会は10月12日、「第8回ロボット大賞」を発表した。同賞はロボット技術の発展やロボット活用を促進するため、優れたロボットなどを表彰するもので、今回は161件の応募が集まった。経済産業大臣賞に輝いたのは、ファナックの「ZDT(ゼロダウンタイム)」。モノのインターネット(IoT)技術を活用し、予防保全や故障予知などで産業用ロボットの稼働停止時間ゼロを実現するもので、業界に先駆けてIoTシステムの事業化に成功したことが高く評価された。総務大臣賞も同じくファナックのZDTが受賞した。

弁当盛り付け用の協働ロボットを開発/アールティ

ロボットベンチャー企業のアールティ(東京都千代田区、中川友紀子社長)は10月1日、弁当のおかずを盛り付ける人型ロボットの試作機を発表した。安全柵なしで稼働できる協働タイプのロボットで、弁当工場の生産ラインで人と並んで作業できる。アームが2本ある双腕型で、高さは小柄の女性と同程度の130~150cm。

「ワールドロボットサミット(WRS)2018」が17日から/経済産業省など

10月17日~21日の5日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「ワールドロボットサミット(WRS)2018」が開催される。ロボットの技術やアイデアを競う競技会「ワールドロボットチャレンジ(WRC)」と、ロボット活用の現在と未来の姿を発信する展示会「ワールドロボットエキスポ(WRE)」で構成され、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する。WRCは2020年に開催される本大会に向けたプレ大会の位置付けで、ロボットの活用が期待される「ものづくり」「サービス」「インフラ・災害対策」「ジュニア」の4分野で計9つの競技を実施。世界中から134チームが参加する。

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