2026.03.24
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[活躍するロボジョvol.43] 顧客とメーカーをつなぐ“架け橋”に/ナ・デックス 鎌田可奈さん

ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」。第43回は、自動車産業向けの生産設備や電子機器を取り扱う商社機能と、溶接やレーザーを使った接合関連の技術開発・制御機器製造を手掛けるメーカー機能を併せ持つナ・デックスの鎌田可奈さんを紹介する。鎌田さんは営業として、自動車関連向けに半導体製造装置や検査装置、さらにはそれらに付帯する自動化装置なども提案する。学生時代の海外経験で培った、周囲を巻き込み連携しながら課題を解決するコミュニケーション能力を生かし、顧客とメーカーをつなぐ架け橋として活躍する。

山中寛貴:ロボットダイジェスト編集部)

言葉選びを大切に

 「お客さまとメーカーをつなぐ架け橋となるのが私の仕事です」と話すのは、ナ・デックスの中部営業1部営業2課で主任を務める鎌田可奈さん。鎌田さんは入社以来、商社部門の営業として自動車関連向けに、車載用センサーの製造に必要な半導体製造装置などの生産設備を販売してきた。

 近年は人手不足を背景に自動化のニーズが高まっており、産業用ロボットや無人搬送車(AGV)を組み合わせた自動化提案も増えているという。例えば、対象物の工程間搬送をAGVが担い、生産設備へのセットや取り出しを垂直多関節ロボットが担うことで生産効率を高める提案などだ。「設備投資コストの削減や生産性向上といったお客さまのニーズに応えるため、仕入れ先メーカーとも密に連携し、工法提案から最適なロボットとの組み合わせまで一貫してサポートします。お客さまとメーカー双方の意見や考えをくみ取り、価格や納期でどう折り合いをつけるかも営業としての腕の見せどころです」と鎌田さんは話す。

「お客さまとメーカーの架け橋となるのが私の仕事です」と話す鎌田可奈さん

 鎌田さんが営業として最も大切するのが“言葉選び”だ。「お客さまにもメーカーにも、それぞれ事情や立場があります。その背景を理解した上で、『お客さまにもこうした事情がありまして』との一言を添えるだけで、メーカー側の理解をだいぶ得やすくなります」と鎌田さんは語る。一方、「八方美人ではだめです」ときっぱり。「追加費用の発生や納期の延長といったマイナスの内容もお客さまには誠実に速やかに伝えます。その積み重ねが信頼を築きます」と説明する。

コミュニケーション能力を生かす

「社内はもちろんメーカーやお客さまと常に連携しながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力は欠かせません」と話す鎌田さん

 鎌田さんがナ・デックスに入社したのは2014年。「地元名古屋市で働けるだけでなく、海外研修でタイやインドネシアなどに行ける点に魅力を感じ、入社を決めました」と話す。

 実は鎌田さんはタイと日本のハーフ。幼い頃からタイを訪れる機会が多く、自然と海外に興味を持つようになった。高校卒業後は愛知県春日井市の中部大学に進学し、海外の政治経済や文化について幅広く学んだ。大学在学中には海外留学を経験した他、難民を支援する民間非営利団体(NPO) の主催するイベントにボランティアで参加するなど、国際的な活動にも取り組んだ。

 こうした海外経験で培った、周囲を巻き込みながら課題を解決するコミュニケーション能力は現在の営業活動にも生きているという。「社内はもちろん、メーカーやお客さまと常に調整しながら仕事を進めるので、コミュニケーション能力は欠かせません」と鎌田さんは語る。

 中部営業1部物流システム課の榊原亮課長は、そんな鎌田さんを「とても明るい性格で、社内外を問わず相手の懐に飛び込み、関係を築くのが得意です。まさに『コミュ力おばけ』で、周囲を自然と笑顔にしてくれます」と高く評価する。

自身の評価を高めたい

「社内外からの自身の評価をさらに高めたい」と意気込む鎌田さん

 鎌田さんは今後の目標について、「社内外からの自身の評価をさらに高めて年収を上げたいです。お金を稼いで、維持費用のかかる旧車を購入するのがささやかな夢です」と満面の笑みで語る。

 登山に旅行、読書、ドライブと多趣味な鎌田さんだが、「仕事のない生活は考えられません」ときっぱり。続けて「いつかは私が大好きなお酒も、営業として売ってみたいです」と冗談めかして笑う。その姿に、周囲も自然と笑顔であふれていた。

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