食品機械展でロボットに熱視線【その3】/FOOMA JAPAN2024
6月上旬に開かれた世界最大級の食品総合展「FOOMA JAPAN(フーマジャパン)2024」には、食品機械メーカーや食品産業を得意とするシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)などが多数出展した。食品向けのロボットシステムは包装前の食品を直接扱うものと、包装された食品を扱うものに大別できる。FOOMAリポートの「その3」では、より難易度の高い包装前の食品を扱ったデモシステムを中心に紹介する。
協働ロボが盛り付け、焼き印、トッピング
ニップングループのニップンエンジニアリング(東京都渋谷区、田中康紀社長)は、食材トッピングシステムや協働ロボットを使ったパレタイジング(積み付け)システムなどを出展。トッピングロボット「ニトロン」は特に注目を集め、熱心な見学者が後を絶たなかった。双腕型の協働ロボットは、1台で最大2人分の働きをする。製造能力は1時間当たり2000食だ。 NASCO(千葉県松戸市、中村剛太郎社長)は、ファナックの協働ロボットやSMCのグリッパーを使い、食品のピッキングやハンドリングを実演した。また、協働型ではないがステンレス製パラレルリンクロボットで、高速ピッキングも披露した。