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2024.05.02

テーブル旋回軸をロボットコントローラーから制御/ユニバーサルロボット、オリエンタルモーター

デンマークの協働ロボットメーカーのユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)は4月15日、精密小型モーターメーカーのオリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長)の製品をUR認証機器「UR+(プラス)」に追加したと発表した。追加されたのは中空ロータリーアクチュエーター「DGⅡシリーズ」で、搬送や検査の対象物(ワーク)をロボットに供給するターンテーブルなどに活用できる。「こうした製品でUR+の認証を取得するのは国内初」とUR日本支社の山根代表は話す。

UR+にロータリーアクチュエーター追加

UR+認証を取得した中空ロータリーアクチュエーター「DGⅡシリーズ」

 今回UR+の認証を取得したのは、中空ロータリーアクチュエーター「DGⅡシリーズ」だ。モーターや歯車、ベアリング、テーブルを一体化したユニットで、精密な回転運動を生み出せる。

 プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)を介さず、URの協働ロボットのコントローラーから直接制御でき、よりシンプルにシステムを構築できる。各種設定もURのティーチングペンダント「ポリスコープ」から可能だ。

URのティーチングペンダントから操作可能

 搬送や検査などをする場合、協働ロボットのアームを伸ばして並べてあるワークを取りに行くとタクトタイムが長くなり、ティーチングも複雑になる。その場合、ターンテーブルを使ってロボットが作業しやすい決まった位置にワークを供給すれば、システムの生産性を高められる。
 「検査、搬送、箱詰め、分注など用途は非常に幅広く、半導体や電子機器、自動車、三品(食品・化粧品・医薬品)産業など業界を問わず活用できる」とURの山根代表は言う。

URの山根剛代表(左)とオリエンタルモーターの長谷川洋史事業部長

 ロボットの外部の軸を旋回させるロータリーアクチュエーターがUR+を取得するのは国内初で、「世界全体で見ても、パッケージ化された旋回軸付きのシステムはあるが、部品として認証を取得したのはこれが初ではないか」と山根代表は言う。

 オリエンタルモーターは近年、ロボットの内製向けにモーターを提案するなど、自動化分野には注力してきたが、協働ロボットに焦点を当てた提案は今回が初めて。
 「他社が提案していなかったロータリーアクチュエーターでまずはUR+認証を取得したが、電動グリッパーや電動スライダー、電動シリンダーなど協働ロボットシステムに使える製品は他にも多い。他の製品でもUR+の認証取得などを検討し、協働ロボットシステム向けに積極的に提案していきたい」とオリエンタルモーター機構商品事業部の長谷川洋史事業部長は言う。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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