[注目製品PickUp! vol.51]コスパやサービスを武器に拡販/ハイウィン「RAシリーズ」
編集部が注目したロボット関連の製品を紹介する連載企画「注目製品PickUp!」。今回は、台湾のハイウィン(日本法人:神戸市西区、林育志代表取締役副社長)の産業用ロボットから、6軸垂直多関節ロボット「RAシリーズ」をピックアップした。同社はもともと各種モーターやボールねじ、直動案内機器(リニアガイド)などを開発、製造する機械部品メーカーであり、自社製品を組み合わせてロボットを開発することで、高いコストパフォーマンスを実現した。周辺機器にも自社製品を活用でき、ロボットシステムの概念検証まで引き受けるなど、事業領域の広さとサービス力を武器にロボット導入を提案する。
主要なコア部品を内製
ユーザーにもSIerにも優しい
コア部品を内製することのメリットは大きい。外部から購入するよりも安く調達できるのはもちろん、納期や品質管理の面でも有利だ。例えば、新型コロナウイルスが猛威を振るった21年から22年ごろには、サーボモーターなどの納期の長期化が業界内外で問題になったが、同社のロボットの納期は大きく変わらなかった。 同社がさまざまな機械部品を手掛けることは、ロボットメーカーとしての強みになるだけでなく、顧客であるロボットユーザーや、メーカーとユーザーの間に立ちシステムの設計・製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)にもメリットがある。 ロボットシステムにはロボット本体を始め、ストッカーや機器へ製品を運ぶ搬送装置などが必要だが、同社はその要所に自社製品を適用できるため、製作コストを圧縮できる。調達の簡便化にもつながり、SIerには大きなメリットだ。