アイデアの共創に向けラボ新設/ベッコフオートメーション
ドイツの制御機器メーカーの日本法人、ベッコフオートメーション(横浜市中区、川野俊充社長)は8月22日、東京都大田区に「ベッコフ共創ラボ」を開設した。ユーザーに技術サポートを提供する拠点としてだけでなく、ショールームや共同研究の場としての機能も持つ。技術者の集積地である大田区にラボを設けたことで、新しいアイデアの共創を加速させる狙いだ。
空間や思考をスイッチ
デモシステムで最新技術を訴求
同社は産業用通信規格「EtherCAT(イーサキャット)」の開発元で、リアルタイム制御ソフトウエアや、リニア搬送システム「XTS」、ガイドレス浮遊搬送システム「XPlanar(エクスプラナー)」といった多種多様な製品を開発する。共創ラボには、これらを使った液体充填(じゅうてん)などの複数のデモシステムを設置した。 ラボは大田区が建設した、製造業の中小企業が多く入居するアパート「テクノWING(ウイング)大田」内にある。三相電源を使用でき、床の耐荷重も高い。そのため、室内で工場向けの設備を動かすことができ、共同研究に取り組める。