柔軟な力制御で薄鋼板の製造工程の一部を自動化/モーションリブ
慶応義塾大学発のベンチャー企業モーションリブ(川崎市幸区、溝口貴弘最高経営責任者)は5月20日、同大学のハプティクス研究センター、東洋鋼鈑(東京都品川区、田辺敏幸社長)と共同で、薄鋼板の製造工程の一部の自動化に成功したと発表した。 今回自動化したのは、円筒形状のロールと呼ばれる部品の拭き取りだ。 ロールは回転しながら薄鋼板とじかに接するため、表面に金属粉やほこりなどの異物が付着すると、薄鋼板の表面に凹みなどの欠陥が連続的に発生する。これを防ぐため、従来は人が手入れ材(砥石<といし>や研磨紙、布などを備えた器具)をロールに押し付けて、付着物を除去していた。