[注目製品PickUp!Vol.7]厳しい環境でも大丈夫!小型・軽量・高把持力のグリッパー【後編】/鍋屋バイテック「5000シリーズ」
鍋屋バイテック(岐阜県関市、岡本友二郎社長、以下NBK)は、ドイツの機械部品メーカーZIMMER(ツィマー)GROUPの国内総代理店だ。加工現場の環境に適した高強度のロボットハンド(グリッパー)「5000シリーズ」などの販売やサービスを一手に担う。前編で紹介したように、5000シリーズの最大の特徴は小型で高把持力、高剛性であること。オープンな情報通信規格「IO-Link(アイオーリンク)」に対応する「IL仕様」もあり、既存のネットワークにも簡単に接続できる。また、より簡単にグリッパーが操作できるようロボットメーカーとのコラボレーションもスタートした。
通信やネットワークに制限されず
モノのインターネット(IoT)技術を利用して機器や設備、さらには工場同士をつなげ、品質や作業工程を管理する「スマートファクトリー」の取り組みが製造業で注目を浴びる。 そうした流れに対応するため、ツィマーは国際的な情報通信規格「IO-Link」仕様の製品を開発している。5000シリーズでIO-Linkに対応するのが「5000ILシリーズ」だ。 製造現場の設備や機器をネットワークでつなぐ場合、どの規格にそろえるかを選定する必要がある。ネットワークには多数の規格があり、通常は各機器もその規格対応品でないと使えない。しかしIO-Linkのシステムは他規格のネットワークにそのまま組み込むことができるため、IO-Link対応の機器ならばネットワークの規格を選ばず活用できる。