生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

来場者7万7000人超! 少量多品種の現場にも自動化を/メカトロテックジャパン2023

10月18日~21日に名古屋市内のポートメッセなごやで、今年最大の工作機械展「メカトロテックジャパン(MECT)2023」が開かれた。4日間合計で7万7225人が来場し、前回展の6万8929人を大きく上回った。開催期間中に公開した「ロボットの展示も多い工作機械展、21日まで開催!」の前編・後編でも、会場内で見つけたロボットシステムを多数紹介した。その他にもMECT2023では多くの企業が製造現場の自動化や省人化を提案した。

ロボットの展示も多い工作機械展、21日まで開催!【後編】/メカトロテックジャパン2023

今年最大の工作機械展「メカトロテックジャパン(MECT)2023」が名古屋市内のポートメッセなごやで10月18日から開催されている。MECTは工作機械を中心とする展示会だが、製造現場の省人化・自動化ニーズは高く、ロボットの展示も多い。同展の開催期間は10月21日まで。後編では前編に引き続き、会場内で見つけたロボット関連の提案を紹介する。

ロボットの展示も多い工作機械展、21日まで開催!【前編】/メカトロテックジャパン2023

今年最大の工作機械展「メカトロテックジャパン(MECT)2023」が名古屋市内のポートメッセなごやで10月18日から開催されている。人手不足に伴う省人化・自動化ニーズは高く、製造現場で使われるロボットの展示も目立つ。工作機械の横に据え付けて被加工材(ワーク)の交換をするロボットシステムや、ワークを運ぶ搬送ロボットを至るところで見ることができる。同展はロボットダイジェストを運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)が主催するもので、開催は21日土曜日まで。

工作機械用の協働ロボットセル、可搬質量など向上/ヤマザキマザック

大手工作機械メーカーのヤマザキマザックは10月18日、同社の工作機械向けの協働ロボットセル「Ez LOADER(イージーローダー)30」を発売した。工作機械に簡単に接続できるロボットシステムで、機械側の操作盤に新たにソフトウエアを組み込み、ロボットを運用するために必要な情報を機械の制御装置から取得できるようにした。

グッドデザイン賞、AMRや協働ロボなどが受賞/オムロン、ブリヂストン、ラピュタロボティクスなど

10月5日に2023年度の「グッドデザイン賞」が発表された。同賞はデザインに優れる物事を顕彰するもので、日本デザイン振興会が主催する。今年は応募数5447件に対し、厳正な審査を経て1548件が受賞した。オムロンの自律走行型搬送ロボット(AMR)やブリヂストンのロボットハンドなど、ロボット関連の受賞も目立った。

簡単に扱えるロボ提案、製造業向け展示会で相次ぐ

9月13日~15日に、関東各地で製造業向けの複数の展示会が開催された。人手不足が進む製造業向けに、産業用ロボットを使った自動化提案が目立った。プログラム作成などが不要で、ロボットの初心者でも簡単に扱えるようなシステムを提案をする企業が多かった。特に、機械に加工などの対象物(ワーク)を付け外しするマシンテンディングや、ワークをつかんで動かすハンドリング技術に注目が集まった。

3社合同展で、移動双腕ロボが自ら充電/THK、SMC、ハーモニック・ドライブ・システムズ

THKとSMC、ハーモニック・ドライブ・システムズの要素機器メーカー3社が8月31日と9月1日、東京都内で「3社合同メカトロニクスショー」を開催した。産業機械メーカーの開発部門や大手メーカーの生産技術部門など1000人超が来場した。3社の製品や技術を生かした搬送ロボットのデモ機などが来場者の目を引いた。

2024年7月に愛知で開催のロボット・自動化展、出展募集を開始/ニュースダイジェスト社ほか

ニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長・水谷隆彦ミズタニ機販社長)は9月1日、2024年7月に開催予定の産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、略称RTJ)2024」の出展募集を開始する。「“ものづくり中部”の持続的な発展には、産業用ロボットなどを活用した省人化、自動化が必須。本展をきっかけにロボットの活用がより一層進むことを期待する」と同展を主催するニュースダイジェスト社の樋口八郎社長は話す。

[ショールーム探訪vol.17]顧客の声ダイレクトに拾い上げる/シュンク・ジャパン「CoLab」

ドイツに本社を置くエンドエフェクターやツールホルダーのメーカー、シュンクの日本法人シュンク・ジャパン(東京都品川区、星野泰宏社長)は7月14日、本社併設のロボットアプリケーション(応用事例)センターでありショールームでもある「CoLab(コラボ)」をオープンした。CoLabは、顧客と真のコラボレーション(コラボ)を図り、よりダイレクトに声を拾い上げるために、シュンクがグローバルに展開する戦略的な施設だ。足を踏み入れれば多数のアプリケーションが並び、ロボットを使う想像力を刺激される場所だった。

[気鋭のロボット研究者vol.29]既存のロボットにとらわれない独自構造【後編】/広島大学 村松久圭助教

村松久圭助教はロボットの動作制御の研究に加えて、3年前に移動型四腕ロボットの研究開発を始めた。村松助教は「これまでの研究とは毛色が違うため、新鮮な気持ちで研究に取り組める」と話す。従来のロボットの構造にとらわれない独特な形状をしており、1台でさまざまな行動ができるのが大きな特徴だ。

TOP