ロボティクス・マテハンの拡充に注力/西部電機
コロナ禍でも堅調
「コロナ禍以前は自動化ニーズが高く、顧客も投資に積極的だった。今は1年先の予想が難しい」と溝田事業部長。足元の受注状況は業種ごとにまだら模様で、投資の見直しや延期、中止も出てきている。
その一方で、工場の稼働を止める訳にもいかず、急ピッチで自動化に取り組む顧客もいると言う。また、「今後の見通しに不安要素がありながらも、コロナ禍の収束後を見据えて設備投資を検討する顧客もいて、少しずつ新しい引き合いが出てきている」と話す。
21年3月期の上半期の売り上げは44.8億円で、ほぼ計画通りの業績。大口案件が下半期にずれ込むこともあったが、物流センター向けの成約が複数あり、受注額は前年同期比5.7%増の47億円となった。コロナ禍で十分に営業活動ができない状況からすれば、決して悪くない業績と言える。
「今後の事業戦略として、サプライヤー網とサービスの強化にも取り組む」と溝田事業部長は語る。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)