[注目製品PickUp!vol.47]物流のフレキシブルで高度な自動化 /EXOTEC「Skypodシステム」
選択肢として必ず挙がるように
新型コロナウイルス禍の前からEコマース(電子商取引)の需要が伸びるなど、ビジネス環境が変わってきた。従来型のビジネスモデルが通用しない時代になってきたことは確かだ。「その変化に対応すべく、フレキシブルな物流システムが求められている。顧客の危機意識は強い」と立脇社長は話す。 足元の市況は、ワールドワイドで倍々に成長している。日本市場ではすでに14システムが導入されており、ロボットは1000台以上が稼働している。 課題は、日本市場には世界的な自動倉庫メーカーが多く、「自動倉庫はこういうもの」との既成概念が強い。それを超えて理解してもらうのが難しいことだという。 「Eコマースと店舗配送を同じラインで処理できるのが非常に大きな競争力。この点は競合メーカーがないほどで、両立を進めたい顧客には魅力的だろう。業態に応じたコンサルも実施している」と立脇社長は力を込める。
EXOTECは2015年創業。日本法人は20年4月に登記したが、実質的には19年にスタートしていた。社員は現在60人ほどで、成長スピードに合わせ今年中に70人まで増員する構えだ。25年までにマテハンプロバイダーとして世界のトップ10入りするのを目標に掲げる。 ターゲットは、小売り業を中心にEコマースと店舗配送の両立を進めるアパレルや医薬品、卸業者、物流業務のアウトソーシングを請け負うサード・パーティー・ロジスティックス(3PL)などになる。他にも日本市場では自動車部品メーカーや電子部品メーカーなどが興味を示しているという。今後は製造業向けの提案にも力を入れる。顧客の幅を広げることで「マテハンの選択肢として必ずSkypodシステムが挙がるよう存在感を高めたい」と立脇社長は語る。
(ロボットダイジェスト編集部 芳賀崇)