溶接用の新ロボットやAI提案に注目集まる/2026国際ウエルディングショー
AIの多様な使い方を提案
AIを組み込んだ溶接システムは他のロボットメーカーも積極的に提案しており、ファナックはAIが図面を読み取って溶接する「AI溶接エージェント」システムを訴求した。ロボットの動作だけでなく、電流・電圧などの溶接条件もAIで自動設定できる。
安川電機はAI用演算装置を内蔵する産業用ロボット「MOTOMAN NEXT(モートマンネクスト)」を使い「熟練型アーク溶接」を披露した。熟練者による溶接をAIで再現したもので、溶接点の状況などをカメラでリアルタイムに把握し、AIがトーチを動かす幅や速度などを最適に調整する。
ロボット2台で建築用の鋼材溶接システムを構築
鋼材加工機メーカーの大東精機(兵庫県尼崎市、杉本直也社長)は、同展に初めて単独で大規模に出展した。建築物の梁(はり)に使うH型鋼に部材を溶接する新開発のシステム「Eva(エバ)1300」を前面に展示し、来場者の注目を集めた。
同システムは溶接ロボットと部材のピッキングロボットの2台を組み合わせたもので、リブ用部材や間柱締結用鋼板などのピッキングからH型鋼への溶接までを一貫して自動で行う。設計データなどを活用することでティーチングレスで自動化できる。
「海外に競合製品はあるが国内メーカーにこういったシステムはあまりなく、来場者からの反響は大きい」(広報グループ)。
高出力化やアクティブトラッキング機能を訴求
スギノマシン(富山県滑川市、杉野岳社長)は、自社製ロボットを使った溶接システムを披露した。今回展ではファイバーレーザーの出力を2kWから3kWに高め、厚板にも対応できるとアピールした。
また、ワークにずれや寸法差がある場合にリアルタイムに動作を補正する「アクティブトラッキング機能」も紹介した。アクティブトラッキング機能にはトーチ先端付近に搭載したセンサーを使うが、ワークと干渉(接触)しそうな場合はセンサーを一時的に退避させる機能も搭載。
「シミュレーターと連携させればティーチレスで溶接を自動化できる。溶接業界は人手不足が深刻で、ロボット化のニーズは高い」と広報担当者は話す。

