「工作機械&ロボット」の最前線がここに!【その1】/JIMTOF2024
AGV・AMRで工程間搬送まで自動化
オークマは「ともに創(つく)る 明日へのステップ」をテーマに、5軸マシニングセンタ(MC)や複合加工機など14台の工作機械を出展した。また、加工機内に多関節ロボットを組み込んだビルトインタイプのロボットシステム「ARMROID(アームロイド)」や移動式協働ロボットシステム「OMR20」、多品種生産に適した自動化セル「SmarTwinCELL(スマートツインセル)」などの多彩な自動化システムもアピールした。
家城淳社長は「わが社の自動化システムはコンパクトで、加工現場のオペレーターが簡単に扱えるのが大きな特徴」と強調する。
さらに、今回展では一歩踏み込んだ自動化ソリューションとして、新開発の無人搬送車(AGV)を提案。AGVには協働ロボットが搭載されており、ワークや工具の工程間搬送の自動化を実現する。タレット旋盤「LB3000 EXⅢ」と垂直多関節ロボットから成る自動化セルシステムと組み合わせて展示し、ワーク着脱から切削工具の交換、工程間搬送までの一連の作業を自動化するデモを披露した。
DMG森精機は工程集約、自動化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)の4つのソリューションから成る一連のコンセプト「マシニング・トランスフォーメーション(MX)」をメインテーマに掲げた。栗谷龍彦執行役員は「JIMTOF2024の会場でMXを体感してもらいたい」と話す。
MXの構成要素の一つである自動化の提案にも力を入れており、グループ会社も含めた全展示機のうち半数以上に何らかの自動化システムを搭載した。中でも来場者の関心を引き付けたのは、日本初披露となる2t可搬の自律走行型搬送ロボット(AMR)「AMR 2000」。同じく日本初披露の5軸横形MC「INH 63」とセットで展示し、切削加工時に排出される切りくず運搬用台車「チップバケット」などの重量物の搬送をAMR 2000で自動化した。